今から10年以上前に失敗学を学問として提唱した人物がいる。
元工学院大学教授の畑村洋太郎氏である。
これまでにみずほ銀行のシステム統合に伴うシステム障害やJR福知山線脱線事故、日航機墜落事故など社会に衝撃を与えた事件や事故の分析を行なってきた、いわば失敗学の社会的権威。
現在では失敗学をテーマにしたNHKドラマ「ミス・ジコチョー〜天才・天ノ教授の調査ファイル〜」の監修をされている。
私が取り上げる、新しいことに挑戦する上で避けられない失敗に対し、畑村氏の失敗学は対策を講じることで避けられたはずの失敗。
先人から学ぶことを目的に、過去に畑村氏が出演した番組を片っ端から見て思った。
- 三現(現地・現物・現人)実際に確認しないと失敗の本当の原因は見いだせないこと。
- マニュアルに頼り過ぎると、思考力が失われて不測の事態に対応できなくなること。
- 小さな失敗は大失敗を避けるためにあり、目的地に到達するために不可欠であること。
新しいモノや価値を生み出すために失敗は付いて回るけれど、大事なのは「失敗から何を学ぶか」だということを失敗学の専門家から教えられた気がした。
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