実録|新人介護士サトシーサーの失敗談

失敗学

こんにちは。介護系ライターのサトシーサー(@satoseasurf)です。

これは私が介護の仕事を始めた頃の話です。
当時の職場は年上の女性が中心で、日中3,4人で働いていました。
慣れない仕事の上に気の利く性格でなかったため、先輩の女性スタッフから事あるごとに注意を受けていました。
それでも入社一年目からレクリエーションの司会を任されることが多く、おかげで人前に出る度胸だけはついた気がします。

事の顛末

ある日、誕生日会の司会を担当することになりました。
準備のためホワイトボードに入居者Tさんの似顔絵と生年月日・年齢を書いていると、女性の先輩スタッフⅠさんが声を荒げてこう言いました。

「ちょっと!何で女性の年齢書いてんのよ。早く消して!」

過去にそんな注意を受けたことがなく戸惑いましたが、とりあえず生まれ年と年齢を消して誕生会を始めました。
入居者Tさんを紹介して全員でバースデーソングを歌っている中、男性の入居者Oさんが怪訝な表情を浮かべているのに気付きました。
歌が終わるとOさんは不機嫌そうに言いました。

Oさん「結局、何歳になったんだ?」
S「あ、女性なんで年齢はちょっと...」
Oさん「何年生まれで何歳になったかも分からんのか!」
Oさん「それで誕生日会と言えるのか!もういい!」

Oさんは怒って自室へ帰られてしまいました。
誕生日会の後、気になってTさんに年齢の公表について聞くと、
「別に言ってくれて良かったのに」
とのこと。
ガックリすると同時にとばっちりでOさんを怒らせてしまい、I先輩を忌々しく思いました。

原因と対策

当時はI先輩が悪いと思っていましたが、振り返ってみると
女性の年齢の公表を良しとしないI先輩、
忠告に従って年齢を非公開にした自分、
年齢非公開の誕生日会に怒ったOさん、
誰も間違っていなかったように思います。

問題は当事者であるTさんの意思を確認しなかったことにあります。
第三者がどう言おうと、そこさえ押さえていれば問題は起きなかったはずです。

学びと気付き

人の価値観は十人十色で違うのは当たり前です。
道義に反しない限り、正しいとか間違っているとかはありません。
そうは言っても、価値観の違いを受け入れるのは容易ではありません。
異なる価値観を受け入れるのは無理でも、否定しないことは難しくないと思います。
介護の現場は他職種が働く場所であり、時代も社会環境も異なる高齢者の方が過ごす場所でもあります。
価値観の違いを受け入れることで人としての幅を広げ、深みを増すのではないでしょうか。

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